2004年06月12日(土) 09時45分
株保有教授らが臨床試験 阪大ベンチャーの治療薬(共同通信)
大学発ベンチャーとして初めて東京証券取引所マザーズに上場した「アンジェスMG」(大阪府豊中市)が開発している遺伝子治療薬の臨床試験を実施した大阪大病院の教授2人と医師3人が、同社の未公開株を事前に取得していたことが12日、分かった。
株価は上場によって高騰し、教授の1人は保有株の半数を計3200万円で売却。治療薬開発会社の株保有者が臨床試験を行うことは法令で禁止されていないが、道義的な問題が生じる可能性もあり、大阪大は経緯を調べるとともに、ルール作りを視野に入れた検討委員会を発足させた。
関係者によると、臨床試験は、糖尿病などによる脚の壊死(えし)を治療するため血管を新たに作る働きがある肝細胞増殖因子(HGF)の遺伝子を投与する内容で、1998年に教授の1人が総括責任者として大学に実施申請した。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040612-00000036-kyodo-soci