2004年06月12日(土) 00時00分
東濃の学校でパソコン盗相次ぐ被害にあった笠原中学校職員室の窓ガラス。錠に近い部分の同じ場所が割られた(朝日新聞・)
4月以降 東濃の4校で被害18台 東濃西部地域の小中学校で、職員室に何者かが忍び込み、ノートパソコンを持ち去る盗難事件が相次いでいる。4月下旬以降、すでに4校が侵入され、計18台のパソコンが盗まれた。中でも笠原町の笠原中学校は1週間足らずの間に2回も被害にあっている。大胆で素早い犯行から、多治見署は同一の複数犯による事件とみて警戒を強めている。
多治見署 同一犯の見方 同署の調べでは、パソコン盗難事件の皮切りは、4月26日未明に侵入された土岐市の妻木小学校。以後、5月6日に同市の下石小学校、同7日に瑞浪市の瑞浪小学校、今月1日と6日には笠原中学校が、被害にあった。
妻木小では教諭の私物パソコン1台、瑞浪小は学校の共用パソコンと教諭2人の私物パソコンの計5台、笠原中は2回で計12台のパソコンを持ち去られた。下石小はロッカーなどに保管してあったので難を免れた。
盗まれたパソコンには、児童らの個人情報が記録されているものもあった。妻木小のパソコンにはクラスの児童名と集合写真が記録されていたほか、瑞浪小では昨年度の全児童の保護者名簿が入っていたという。
いずれの事件も、犯人は職員室の窓ガラスを割り、錠をはずして侵入。警報を受けて警備会社の警備員が5、6分で駆けつけているが、すでに逃げた後だった。
2度被害にあった笠原中では全く同じ場所の窓ガラスを割って侵入する大胆さ。渡辺敏博校長は「1回目の被害のあと、パソコンは机の下などに隠すようにしていたが、甘かった。情けない」。
同校は8日から夜間も職員室に明かりをともし、教師らによる深夜の校舎見回りも始めた。
事態を重く見た県東濃教育振興事務所は、各市町村教育委員会を通じ、夜間のパソコン保管の徹底など盗難防止対策を指示。また、パソコンには個人情報を残さないよう、あらためて文書で通知した。
多治見署は、現場に複数の足跡が確認されていることや手際のよい手口から、中古パソコンの闇の販売ルートにつながる、プロのグループによる犯行との見方を強めている。いずれも同署の管内だっただけに、「これ以上、被害が出たら恥だ」と警戒も強めている。
(6/12)
http://mytown.asahi.com/gifu/news01.asp?kiji=3451
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