2004年06月12日(土) 12時44分
株保有教授らが臨床試験 阪大ベンチャー治療薬(共同通信)
大学発ベンチャーとして初めて東京証券取引所マザーズに上場した「アンジェスMG」(大阪府豊中市)の株を保有する大阪大病院の教授2人と医師3人が、同社が開発している遺伝子治療薬の臨床試験にメンバーとして加わっていたことが12日、分かった。
研究者自らが設立するケースが多い大学発ベンチャーでは、公正さを保つための指針が十分整備されておらず、議論が活発化しそうだ。
株価は上場によって高騰し、現在病院幹部の教授の1人は保有株の半数を計3200万円で売却。治療薬開発会社の株保有者が臨床試験を行うことは法令で禁止されていないが、大阪大は道義的な問題が生じる可能性もあるとして経緯を調べるとともに、ルール作りを視野に入れた検討委員会を発足させた。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040612-00000053-kyodo-soci