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投資会社「キャピタルインベストジャパン」(東京都新宿区)による出資法違反事件で、社長を務めていた元北海道・沖縄開発庁長官の稲垣実男容疑者(76)が長官在任中から山口組系暴力団関係者と親交があり、この関係者とともに同社の立ち上げに関与していたことが分かった。警視庁は11日、同法違反容疑で逮捕状が出ていたこの暴力団関係者を逮捕した。
逮捕されたのは新宿区舟町、越智功容疑者(67)。キャピタル社の会長だったとされるが同容疑者は「業務には携わっていない」と容疑を否認しているという。
生活経済課の調べでは、稲垣元長官は長官在任中の96年ごろ、同社の現社長西野日出夫容疑者(65)=同容疑で逮捕=を通じて越智容疑者と知り合い、その後計5千万円を借りた。
越智、西野両容疑者は金もうけの方法としてキャピタル社の設立を画策。02年1月、新宿区内の飲食店で稲垣元長官を交えて打ち合わせをした。この場で、稲垣元長官は西野容疑者に「先生、越智に借金があるでしょう。(キャピタル社に)余裕が出来ればその金で返済すれば」と誘われ、社長就任を決めたという。これを受けて同月、キャピタル社を立ち上げた。
稲垣元長官と暴力団との関係をめぐっては、暴力団関係者とされる金融ブローカーの男が同席した千代田区のホテルで97年6月、埼玉県の水道メーター検針会社が振り出した5千万円分の約束手形に裏書きしていたことが、民事訴訟で明らかになっている。
(06/12 06:08)