2004年06月11日(金) 01時14分
イオンがシャープと取引中止、液晶テレビ販売問題で(読売新聞)
大手スーパー「ジャスコ」などを展開するイオンは10日、シャープとの取引を全面的に中止したと発表した。
イオン向けに液晶テレビを販売している台湾の電機メーカー、東元電機製の液晶テレビが特許を侵害しているとして、電機大手のシャープが液晶テレビの販売停止を求める仮処分を東京地裁に申請したことがきっかけだ。
イオンのシャープとの取引は、液晶テレビやエアコンなど年間約70億円に上るが、イオンは取引を当分中止し、在庫品は、撤去も含めて対応を検討する。
イオンは「ブランドを傷つけられた」としており、これに対して、シャープは「理解をいただけたと思っていた。改めて説明したい」と当惑している。
シャープが販売停止を求めているのは、東元電機製の20型液晶テレビで、日本ではイオンが2003年から独占販売している。価格は約8万円で国内の大手電機メーカーの半額程度で、これまでに2900台を販売した。
シャープは販売停止を求める仮処分を東京地裁に申し立てており、その中で、台湾・友達光電(AUO)製のパネルを使用した東元のテレビが、シャープの液晶テレビの技術を侵害していると主張。東京税関には、関税定率法に基づく輸入差し止めを請求している。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040610-00000513-yom-bus_all