2004年06月11日(金) 20時00分

＜電子商取引＞企業間は前年比６７％増の７７兆円　経産省（毎日新聞）

　経済産業省が１１日発表した０３年の電子商取引の市場規模調査によると、企業間電子商取引は前年比６７％増の約７７兆円、消費者向け電子商取引は同６５％増の約４．４兆円に拡大した。企業間取引で７０兆円程度、消費者向け取引は３兆円程度を大幅に上回るという政府のｅ—Ｊａｐａｎ重点計画の０３年目標をクリアした。

　企業間取引のうち、電子商取引市場の成長に貢献している「自動車」「電子・情報機器関連」の２分野の取引額は同１．４倍の５２兆円で全体の７割近くを占めた。このほかに「食品」「鉄・非鉄・原材料」「建設」「保険サービス」分野でも電子商取引の取り組みが広がり、４分野の取引額は前年に比べ４倍以上増えた。

　一方、消費者向け取引では、競馬や競艇などの公営競技のネット投票やカタログ通販、宿泊予約サイトなどが好調で「各種サービス」分野の取引額は同４倍増の６３８０億円になった。また、「不動産」「旅行」「エンターテインメント」「趣味・雑貨・家具」もブロードバンド普及を追い風に大幅に増加した。

　調査は、同省のほか、電子商取引推進協議会、ＮＴＴデータ経営研究所が今年１月から５月にかけて共同実施した。【須佐美玲子】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040612-00000054-mai-bus_all