2004年06月11日(金) 20時58分
<イオン>シャープとの取引再開 1日でスピード決着(毎日新聞)
「ジャスコ」などを運営するイオンが輸入販売する台湾の電機メーカー、東元電機製の液晶テレビについて、シャープが販売差し止めを請求した問題で、シャープとの取引中止に踏み切ったイオンは11日夕、同日付で取引を再開すると発表した。この日のシャープとの会談で関係を修復した。大手スーパーと大手電機メーカーの取引停止という異常事態は、わずか1日でスピード決着した。
両社は、(1)シャープはイオンへの説明不足をわびる(2)イオンは顧客とシャープに心配をかけたことをわびる(3)訴訟は当事者間で解決が図られるべきものであることを確認する——で合意した。
イオンは「紛争の対象になっている商品は販売しない」という方針から、シャープが販売差し止めの対象にした東元製20型液晶テレビの販売を中止。東元製の27、30型テレビの販売は続けるが、特許侵害がないか調査する。
取引停止を発表した10日午後以降、イオンには860件の意見が寄せられ、6割が「やり方が唐突」「違う方法もあったのではないか」など批判的だったといい、こうした声も踏まえ、取引再開を決めた。
都内で会見したイオンの久木邦彦常務執行役は「シャープ側からきちんとした説明を受け、係争の推移を見守ることにした」と説明した。【常陸佐矢佳】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040612-00000071-mai-bus_all