2004年06月10日(木) 00時00分

韓国ギョーザ輸入停止 （東京新聞）

　韓国で今月初め、腐敗した大根を使った疑いがあるギョーザが大量に流通していた問題が発覚し、日本の厚生労働省は、韓国からのギョーザや具の輸入を暫定的に停止する措置を取った。

　厚労省によると、韓国から輸入された冷凍ギョーザは昨年一年間で九十件、八百六十四トン。今年も四十九件、四百三十七トンが輸入されている。同省は食品衛生上問題がある製品の輸入が確認されれば回収を求める方針。ギョーザのほか、同様の具が使われた可能性がある韓国産の中華まんじゅうも対象に、全国の検疫所に輸入を認めないよう指示した。

　厚労省や現地の新聞報道によると、韓国の食材納品会社が約四年半にわたり、たくあん製造会社から使い残しや腐った大根を無料で引き取り、廃井戸からくみ上げた水も使って作ったギョーザなどの具を多数の取引先に納品していたことが発覚、警察に摘発された。

　国立機関の検査で食中毒の原因となる細菌が検出されたとされ、韓国ではギョーザの販売量が大幅に落ち込む騒動となっている。摘発された会社の取引先の中には日本に輸出していたところもあるとの情報があり、厚労省は確認を急いでいる。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20040610/mng_____sya_____009.shtml