2004年06月10日(木) 12時19分
台湾製液晶TVで特許侵害、シャープが仮処分申請(読売新聞)
シャープが台湾の電機大手、東元電機グループの日本法人、三協(東京)を相手取り、東元製液晶テレビの国内での販売停止などを求めた仮処分申請を東京地裁に申し立てたことが、10日明らかになった。
台湾・友達光電(AUO)製のパネルを使用した東元のテレビが、シャープの液晶テレビの技術の特許を侵害していると主張している。液晶テレビを巡っては、初の特許紛争となる。東京税関にも関税定率法に基づく輸入差し止めを請求した。
シャープが販売停止を求めたのは、東元電機の「TECO」の20型。侵害されたとする特許は、液晶の映像を構成する光のスイッチの役割を果たすトランジスターがつぶれても、修正してくれる回路の技術だ。
日本では、家電量販店やイオンが展開する「ジャスコ」などが、20、27、30型の3種類を販売。20型は約8万円で売られているという。
シャープの申し立てが認められた場合、同テレビの日本での流通は止められ、AUOの液晶パネルを輸入して国内で生産することもできなくなる。
シャープは今後、27、30型でも特許侵害が見つかった場合は、販売差し止め請求を申し立てる方針。
東元電機広報部門の話「AUOに対して、シャープと話し合うように要請した」(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040610-00000403-yom-bus_all