2004年06月10日(木) 10時55分
<チャイルドシート>使用率が初めて5割を切る 警察庁など(毎日新聞)
6歳未満の子供のチャイルドシート使用率が47%と、統計を取り始めた02年以降、初めて5割を切ったことが警察庁と日本自動車連盟(JAF)の街頭調査で分かった。シートを使わずに車に乗った6歳未満が事故に巻き込まれた場合の致死率は、昨年のケースで使用時の約4倍に上っている。同庁は「子供の命にかかわる。必ずシートを使ってほしい」と呼びかけている。
調査は今年4月20日〜5月15日、全国103カ所で、車に同乗する子供1万2865人を対象に実施した。使用率は1歳未満が73.6%と前年より微増だったが、1歳以上4歳未満が48%、5歳以上6歳未満が28%と、ともに前年より減った。全体の使用率は02年が52%、昨年が51%だった。
一方、全国84カ所で2347台を対象に取り付け状況を調べたところ、幼児用シート(1歳以上4歳未満)のぐらつき幅が、安全な範囲内(3センチ以内)に収まったのは約35%にとどまった。
チャイルドシートは道交法改正で00年4月、6歳未満について義務化された。使用率低下について、警察庁は「義務化から時間がたち、保護者の意識が下がっているのではないか」とみている。【窪田弘由記】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040610-00001020-mai-soci