2004年06月10日(木) 08時56分
わいせつ放送で罰金2億円 米通信委、大手ラジオ局に(共同通信)
【ニューヨーク9日共同】米連邦通信委員会(FCC)は9日、大手ラジオ局クリア・チャンネル・コミュニケーションズがわいせつな放送を行っていた事実を認め、175万ドル(約1億9000万円)の罰金を支払うことに同意したと発表した。FCCによると、“わいせつ放送”への罰金としては史上最高額。
同社は、わいせつな放送をした疑いのある担当者を停職処分とし、事実が確認されれば解雇することにも同意した。
米国では人気歌手ジャネット・ジャクソンさんの「胸露出事件」をきっかけにメディア規制が強まっており、今回の措置が「表現の自由」に対する一層の圧力だとして反発する声も出そうだ。
同社が「わいせつ」と認めたのは、放送禁止用語を乱発することで知られる人気ディスクジョッキー、ハワード・スターン氏の番組など複数の放送内容。
FCCのパウエル委員長は「米国民の勝利」と自賛する声明を発表。一方で、FCCのコップス委員は「(FCCは)わいせつ性をすべては確認していない」と述べ、調査が不十分なままに過大な罰金を科したと批判する声明を発表した。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040610-00000043-kyodo-bus_all