2004年06月09日(水) 00時00分
青森市「三菱」製車両購入見合わせ(朝日新聞・)
リコール隠し受け先月末から1年間 県警も対応検討 三菱自動車や関連会社の三菱ふそうトラック・バスによるリコール隠し問題で、青森市が5月末から1年間、両社製の車両の購入を見合わせることを決めていたことが8日、分かった。2台の消防車がリコール対象になった青森地域広域消防事務組合も同調する。パトカー1台が対象車両に該当した県警でも、同様の措置を視野に入れ、対応を検討中だ。
市は5月末の市入札参加業者等指名委員会で、04年5月21日から1年間、両社製の車両を購入しないことを決めた。市長部局が所有する公用車は約160台で、三菱製は38台。市交通部はバスやトラックなど222台を所有しており、三菱製は36台。それぞれ、2台と18台がリコール対象となっている。
また、25台の三菱製車両を所有する同消防事務組合では、はしご車とポンプ車の計2台がリコール対象に該当した。1日に三菱側から申し入れがあり、点検の結果、特に異常はなかったが、部品を交換する。市と同様、来年5月まで購入を見合わせるという。
弘前市は三菱製の車両は所有していないが、市管財課では「ほとんどの車に欠陥が見つかっている以上、安全の確認が出来ない限り、購入を見合わせるべきだという意見もある」と指摘。八戸市では「今のところ購入の予定はないが、慎重に対応したい」としている。
一方、県警は三菱製の車両を約90台抱え、うちパトカー1台が該当した。会計課は「警察車両は安全な車でなければ好ましくない」としており、購入を見合わせることも選択肢に入れて、慎重に協議している。
県は約130台の三菱製車両を所有しているが、「実際に事故や故障の話がなく、今のところ購入の方針を変える予定はない」としている。
(6/9)
http://mytown.asahi.com/aomori/news02.asp?kiji=6474
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