2004年06月09日(水) 18時10分
マルチ商法的な勧誘禁止へ 金融審、無認可共済規制で(共同通信)
金融審議会の保険作業部会は9日、法律の適用や行政の監督を受けずに保険に似たサービスを提供する「無認可共済」の規制に向けた議論で、勧誘に加入者を使うマルチ商法的な手法を禁止する考えで大筋一致した。
商品の質よりも契約手数料を目当てに、不適切な勧誘で規模を拡大している共済を問題視した。この日の会合では、法規制の在り方について、共済の規模や形態が多様なため一律の規制は適当でないとの意見が出た。すべての共済を対象にした登録制の導入が必要との指摘もあった。
無認可共済は、加入が容易で掛け金も割安なため契約が伸びている。半面、保険金に当たる共済金の未払いなどの問題も増加。勧誘方法をめぐり、国民生活センターなどへの苦情も増えている。
作業部会は、来週中にも法規制に向けた具体策を詰めるほか、無認可共済団体からの意見聴取を行い、月内に報告書をまとめる見通しだ。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040609-00000221-kyodo-bus_all