2004年06月09日(水) 03時05分
<小6同級生殺害>暴力、ホラーサイトに頻繁アクセス(毎日新聞)
長崎県佐世保市の小6同級生殺害事件で、少年審判開始の決定を受けた女児(11)が自宅のパソコンで、同じクラスの中学生が最後の一人になるまで殺し合う小説「バトル・ロワイアル」や、バイオレンス、ホラーなどのジャンルのインターネットサイトに頻繁にアクセスしていたことが、長崎県警の調べで分かった。更に、そのサイトの内容を項目別に整理して保存していたという。県警は、女児がこうしたサイトから暴力的な世界にのめり込んだ可能性があるとみている。
県警は、女児が自宅で愛用していたパソコンのデータだけを持ち帰って、インターネットのサイトにアクセスした履歴などを詳細に分析した。
その結果、インターネットのサイトに接続した履歴には「バトル・ロワイアル」をはじめとした殺人や暴力をテーマにした愛好家のホームページ(HP)に頻繁にアクセスした記録が残っていた。また、こうしたジャンルのサイトにすぐに接続できるよう、アドレスを「お気に入り」に登録していたほか、後に検索しやすいよう「フォルダ」を作成し、サイトの内容別に整理していたことが判明した。
「バトル・ロワイアル」をめぐっては、女児が「小説をよく読んでいた」と供述していたほか、姉のカードを使って、ビデオ店からDVDを借りていたことが分かっている。更に、自分のホームページに、これをなぞった小説を書いていた。殺害方法も「バトル・ロワイアル」の映画やコミック版に影響されたとみられている。
女児が使っていたパソコンは自宅のリビングルームに置かれ、家族全員で共用していた。しかし、女児が過激なサイトも閲覧していたことや、フォルダを作成していたことは、家族は把握していなかったという。(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040609-00000163-mai-soci