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今回の女児の事件の動機として、友人関係のもつれなどさまざまな要因が挙げられている。
だが、インターネットの掲示板やチャット(おしゃべり)コーナーで女児と被害者が交わした会話によるいさかいも、重要な要素であるようだ。
日常の顔を合わせての会話と異なり、ネット特有の短い単語のやりとりが、誤解を生んで激しい口論に発展しやすい危険性をはらんでいる。
インターネットの普及を推進する政府の後押しもあり、学校でネットの使用法を学ぶ環境が急速に整いつつある。家庭でも「ネットは将来、役立つから」と親自身がネットを使いこなせないのに、積極的に子供にネットを使わせる例も、増えているようである。
今回の事件の教訓は、ネットを十分使いこなすだけの社会的経験を積んでいない年少者に単独で使用させるのは、危険過ぎる要素があるということだ。
携帯電話でのメールのやりとりにも同様の危険が潜んでいるが、これまでに起きたさまざまな事件の教訓から携帯の危険性については、ある程度、親の認知も広まっている。
女児の事件以降、判明したことは、携帯をまだ持たせてもらえない小中学生の間で、高校生以上よりネットの掲示板やチャットの利用が盛んになっていたということだ。
公開で行われている子供向けのチャットコーナーをのぞいてみると、たわいないやりとりが多いが、会話のスピードは大人がついていけないほど速く、言葉遣いもドキリとするような毒を含んだものが見受けられる。ほとんどの大人が知らない世界ではないだろうか。
日本ではまだ、低学年の子供が専用のパソコンを持たせてもらえる例は少ないかもしれないが、普及はあっという間に進む可能性がある。
ネット上でして良いこと悪いこと、注意しなければならないことをネチケット(ネットとエチケットの合成語)と名付けて子供たちに教える運動が日本でも始まっている。
ネットの普及に負けないスピードでネチケットの普及を図る必要がある。子供らを夜の盛り場で放任するのを避けるように、年少のうちは自宅でネットを使わせる際には、親が画面上の会話を見守るぐらいの配慮があってもよいのではないか。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sha/20040608/col_____sha_____002.shtml