2004年06月08日(火) 21時05分

＜個人情報流出＞コスモ石油の被害最大９２万人　割引で謝罪（毎日新聞）

　コスモ石油は８日、同社が発行する「コスモ・ザ・カード」の会員（会員数２２０万人）の個人情報流出問題で、流出の事実を確認し、被害は最大９２万人に及ぶとの調査結果を発表した。同社は、謝罪の意を示すため、対象者全員にガソリン５００円分を割引する。岡部敬一郎会長兼社長ら役員５人を減俸３カ月（１０〜５％）、社員５人をけん責処分にした。

　同社によると、流出した情報は、会員も住所や氏名、電話番号をはじめ、生年月日、車検年月、自動車登録番号など。これまで延べ６４００人に携帯電話の有料番組の利用料金や延滞金の未納を通知するはがきが届き、そのうち、１１人が最高２２０万円、総額約４００万円を払い込んだという申し出があった。

　同社は、新たに開発中のシステム運用試験をするため、今年３月、外部の委託企業に会員の生データを提供した。委託企業の開発担当者の一人がノートパソコンに会員情報を保存していた。同社は、この人物から情報が漏えいした可能性が高いとみて、法的措置を検討している。

　今回の個人情報流出は４月、会員宅に覚えのない債権回収通知が届いたことから発覚した。

　　【小平百恵】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040609-00000091-mai-soci