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長崎県佐世保市の大久保小学校で6年の御手洗怜美(みたらい・さとみ)さん(12)がカッターナイフで切られて死亡した事件で、家裁送致された同級生の女児(11)が事件の約1カ月前、自分のホームページ(HP)に「紫ドクロの呪い」などと題した魔術に関する書き込みをしていたことが分かった。女児は同時期、中学生らが殺し合う場面を描いた小説「バトル・ロワイアル」を模した自作小説もHPに載せた。県警は、こうした非日常世界に女児が関心を強め、行動に影響を与えた可能性があるとみている。
魔術に関する書き込みは計4本。いずれも5月4日に書かれていた。
「紫ドクロの呪い」では「もし汝(なんじ)のことを笑いものにした愚かなる敵を笑いものにしたいと望むなら、汝が望むとおりに敵を操ることのできる恐怖の紫ドクロの呪術を行うがよい」などと記していた。
女児が参考にしたのは、世界に伝わる魔術を紹介する「悪魔の呪法全書」(二見書房)など2冊とみられる。「呪法全書」は「相手に不幸をもたらす」「憎い相手を呪い殺す」など15章で構成されている。
魔術の書き込みがあった翌日の5月5日には「バトル・ロワイアル」を模した自作小説「BATTLE ROYALE——囁(ささや)き——」をHPに掲載した。
4月27日にはHP上で「バトルロワイアル・プログラムであなたが選ばれたらどうしますか? 殺しあう? 殺しあわない?」というアンケートをしていた。回答の選択肢は「オーケイ。殺し合いにのってやる」「反対。意味わかってるの? その意味」「ひたすら隠れる」など五つ。HPには30件の回答があり、「殺し合いにのる」との回答が25件あった。
県警は、1日に女児を児童相談所に通告した後も、事件の裏付け調査を進めている。HPへの小説の掲載や書き込み、バイオレンス小説、魔術といった非日常世界への女児の関心が、事件の約1カ月前に集中している点に注目している。
(06/07 08:34)