2004年06月07日(月) 00時24分
三菱自クラッチ欠陥事故、元社長を聴取(読売新聞)
山口県で2002年10月、三菱自動車製大型車のクラッチ部品の欠陥が原因で男性運転手(当時39歳)が死亡した事故で、同社の河添克彦元社長(67)が任意で捜査当局から事情聴取を受けていたことがわかった。
神奈川、山口両県警の共同特捜本部はさらに、事故発生までの歴代主要幹部らから聴取を進め、業務上過失致死容疑での立件を目指す。
河添元社長は1997年11月に社長に就任。リコール隠し事件が発覚した責任をとって2000年9月、辞任した。捜査当局は、トップとして、この欠陥をどの程度認識していたかなどについて詳しい説明を求めたとみられる。
同社は96年5月、リコール検討会を開き、クラッチ本体を覆うアルミ製カバー「クラッチハウジング」の欠陥について対策を協議したが、「ヤミ改修」することを決定。関係者によると、この不具合はその後、大型車部門を担当する歴代役員らの間で“最高機密”として申し送りされたという。
さらに、リコール隠し事件後にはヤミ改修が中止されたため、クラッチ部品の欠陥は対策がまったく行われないまま放置されることになり、同社の商用車部門を引き継いだ三菱ふそうトラック・バスが先月、欠陥を公表するまで隠し続けていた。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040606-00000014-yom-soci