2004年06月07日(月) 17時56分

東京ゼネラル社長ら起訴　残高偽造は２３５億円に（共同通信）

　経営破たんした商品先物取引大手「東京ゼネラル」（福岡市）の顧客資金虚偽報告事件で、東京地検特捜部は７日、顧客からの預かり金などを水増しし監督官庁の農林水産、経済産業両省に報告したとして、有印私文書偽造、商品取引所法違反（虚偽報告）などの罪で社長飯田克己容疑者（６６）ら３人を起訴した。
　商品取引所法違反の罪については法人としての同社も起訴した。
　飯田被告は同社と代位弁済契約を結んでいた「商品取引受託債務補償基金協会」（東京都）に対しても、２９億円の追加信託を装った銀行通帳の写しを提出した疑いが持たれており、特捜部は８日にも立件する方針。
　ほかに起訴されたのは元専務向野忠洋（６０）と元常務牟田口九洲雄（５７）の両容疑者。
　飯田被告らは顧客からの預かり金と会社資産を分離管理せず、１００億円を超す預かり金を不動産投資などに充てていたとされ、特捜部は飯田被告らが流用隠ぺいのため預かり金などの水増しを図ったとみている。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040607-00000136-kyodo-soci