2004年06月07日(月) 16時02分
不妊治療の質、保証します=専門クリニックが自主指針(時事通信)
不妊治療の質の維持向上を目指して、民間14クリニックでつくる「生殖補助医療標準化機構」(JISART)がガイドラインを作成した。参加施設は3年に1回、患者代表も加わった監査メンバーにより、ガイドラインの順守状況のチェックを受ける。
不妊治療で体外受精などを行う施設は、日本産科婦人科学会に登録が必要。しかし、実際の医療内容をチェックする仕組みはなく、国内に500以上ある実施施設の中には経験や技術不足の所も少なくない。同学会も施設を評価する仕組みの導入を決めているが、実際に体外受精などを数多く手掛けている現場がまず先行した形だ。
ガイドラインでは、実施施設の長である医師は5年以上、500例以上の経験が必要と定め、施設の設備や患者へのインフォームドコンセント(十分な説明と同意)の内容なども詳しく規定。医師以外の看護師やカウンセラー、胚(はい)培養士らの役割の重要性も指摘し、それぞれ備えるべき資質や教育プログラムにも言及している。 (時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040607-00000504-jij-soci