悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。
また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。
０２年に山口県内で発生した、三菱自動車製大型車のクラッチ系統の欠陥が原因とされる死亡事故について業務上過失致死容疑で調べている神奈川・山口両県警は５日、河添克彦元社長（６７）から任意で事情を聴いた。同社は欠陥の危険性を９６年に把握しながらリコール（無償回収・修理）せず、００年に発覚した「クレーム隠し事件」の際も隠し続けた。県警は９７年から００年にかけて同社トップだった河添元社長に、欠陥についての認識や当時の状況について説明を求めたとみられる。
この欠陥は、クラッチを格納する「クラッチハウジング」が強度不足で破損する結果、ブレーキなどが壊れる可能性がある。０２年１０月に山口県熊毛町（現・周南市）で、鹿児島県の男性（当時３９）が運転する冷蔵車が建物に激突して男性が死亡した。
三菱自から商用車部門を引き継いで分社化した三菱ふそうトラック・バスは５月２０日の記者会見で、欠陥を放置したことが死亡事故を引き起こした可能性があると発表し、同２６日、この欠陥についてリコールを届け出た。三菱ふそうによると、クラッチハウジングの破損は９０年から０３年までに６７件に上る。
河添元社長は９７年１１月に代表取締役社長に就任。クレーム隠しの発覚で００年秋に引責辞任した。
(06/06 09:32)