悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2004年06月05日(土) 00時00分

ネット活用状況調査へ 公立小中598校で朝日新聞・

佐世保市の大久保小学校で6年の御手洗怜美さん(12)がカッターナイフで切られて死亡した事件は、鑑別所に収容された同級生の女児(11)がホームページ(HP)の書き込みに不快感を抱いたことが原因の一つとされている。文部科学省によると、教育現場でインターネットの活用が進んでいるが、「授業の中身までは把握していない」。県教委は県内の公立小中598校のインターネットの活用状況について調査を始めた。

  文科省によると、全国約3万3400校の小中学校で使われているパソコンは計約99万3300台。国は01年度以降、教育現場のITのインフラ整備を加速させ、インターネットの接続率は小中学校ともほぼ100%に達した。小中学校の4分の1の普通教室でLANが導入され、ネット環境の整備が進んでいる。

  大久保小ではHPを使った授業があり、怜美さんと女児がネットへの関心を深めた一因ともなった。同省初等中等教育局は「それぞれの学校が何をするかは各校の工夫に任せている。HP作成を取り入れている学校が何校あるかという統計は取っていない」。IT教育の実態は把握しきれていないのが現状だ。

  県教委が3日から始めた調査は、児童・生徒間のトラブルを防ぐためパソコンの活用実態を把握するのが目的。「情報検索をどの学年で教えているか」「電子メールを使った授業はどの学年でやっているか」などを早急にまとめる方針。佐世保市教委も児童・生徒のパソコンの利用実態を調べ、独自の指導指針を作成する準備を始めた。

    ◇  ◇

  「ホームページは、肌の色や生活習慣の違う世界中の人が見ています。読む人の心を傷つけないようにしましょう」

  「人を馬鹿にしたり見下したりすることを書いてはいけません」

  全市立学校がHPを持つ北九州市で、八幡西区の本城小は2年前、インターネット利用の決まりを作った。通称「ネチケット」。計12項目あり、パソコン教室に張り出して3年生以上のパソコン指導に使っている。

  佐世保市の事件はHP上の書き込みが引き金になった可能性があることについて、中村直史校長は「熟慮せずに書いたであろう言葉がこのような結果を生んだのであれば、とても残念だ。メールやチャットをする際のマナーやエチケットをどう教えるか、じっくり考えたい」と話した。

(6/5)

http://mytown.asahi.com/nagasaki/news02.asp?kiji=3888