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2004年06月05日(土) 19時11分

三菱自・欠陥隠し 県が公用車入札除外 確認追われる県警や千葉市 /千葉毎日新聞

 ◇「事故は人名にかかわる」−−波紋広がる
 三菱自動車と三菱ふそうトラック・バスのリコール隠しを受け、県は4日、両社製車(三菱車)の販売会社を公用車入札の指名業者から外すことを決定した。また、県警や千葉市なども、公用車にリコール対象車が含まれていないか確認に追われるなど、波紋が広がっている。【亀井和真、曽田拓、吉岡宏二】
 県管財課課によると、県の公用車約3500台のうち、約470台が三菱車だった。同課は3日、リコール対象車が含まれていないかを購入した販売会社に照会。結果はまだ届いていないが、「車の事故は人命にかかわる」として今後、県の知事部局が公用車を指名競争入札で購入する場合、三菱車の販売会社を指名しないことを決めた。
 また、県の公用車のうち約1800台を管理する県警も3日、独自に調査を実施。県警装備課によると、「シグマ」「ランサー」などリコール対象車が二十数台あり、パトカー6台も含まれていた。同課は「毎日点検しており、すぐに走行に支障が出る車はない」と、使用をやめる予定はないという。県警は知事部局から独立して公用車を購入できるが、県警会計課は「三菱車だけを購入対象から外す予定はない」と話している。
 千葉市(市消防局を含む)の場合、公用車1108台のうち三菱車は151台あるが、市管財課によると、市長部局が使っている車にリコール対象車はなかった。同課は、今後の三菱車の購入について「入札での扱いは検討中だが、欠陥のある車は購入を差し控えたい」と話す。
 一方、市消防局の消防車や救急車など約200台のうち、8台が三菱車。このうち、消防署間の書類運搬などに「連絡車」として使われた「デリカ」2台が今年4月、リコール対象車として回収されたという。
 市消防団を含めて三菱車210台を使っている成田市は「代替車購入は金額がかさむ。今の状態を見守りながら使用するしかない」と戸惑う。同市は車の新規購入を控え、リース契約に切り替えているが「今後リース契約する場合は、三菱車を避けるようにしたい」としている。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040605-00000001-mai-l12