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アタマジラミは体長が二−四ミリ。世界的に子どもへの寄生・発生率が高く、日本でも約九割がゼロ歳から九歳までの子どもが占める。戦後にまん延した「コロモジラミ」と異なり、衛生環境が悪いために発生することはない。
区によると、都内での発生件数は二〇〇二年に五百三十八件(豊島区三十四件)、〇一年には四百九十六件(同三十三件)。区内の保育園、幼稚園で発生していないところは皆無という。
子どもに発生した場合、保護者にシラミに対する偏見があるため、いじめなどを生じる恐れがあるほか、駆除薬剤に抵抗性のあるアタマジラミも出現している。正しい知識の普及が不可欠な上、地域の医療関係者に対する情報提供が急務となっており、マニュアルがつくられた。
マニュアルは、池袋保健所の職員矢口昇さんがまとめた。四章構成で、アタマジラミの発生状況などの解説や、発生した場合の施設の対応法などが紹介されている。頭髪に付着した状態のアタマジラミを撮影し、発見しやすいよう工夫もされている。また、施設で発生した場合に、保護者に誤解のないように理解してもらう「お知らせ文」の文例も掲載されている。
矢口さんは「保育園などで実践的に使えるものを目指した」としている。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20040604/lcl_____tko_____000.shtml