「携帯」は敵？中国で詐欺メール横行北朝鮮政府は回収　情報漏れ警戒か（中日新聞）

2004年06月03日(木) 00時00分

　【北京＝加藤直人】中国では携帯電話などのメールを使って懸賞当選などの偽情報を流し、税金や保険、郵送料などの名目で金をだましとる詐欺事件が続発している。

　二日付の北京晨報によると、中国公安省は一日に緊急電話会議を開催、七月までに詐欺事件の集中取り締まりの実施を決めた。同省は福建省で同様の詐欺百五十五件を摘発しており、沿海部から内陸部に事件が拡大しているとみて警戒を強めている。

　詐欺集団は、無作為に「あなたが懸賞に当選した」などの偽メールを流し、連絡してきた人を食い物にしていたという。

　広州市のある役所は巨額な宝くじに当たったとの偽メールを受け取り、税金などの名目で公金二百万元（約二千六百万円）を先払いしてだまし取られた。十四万元の被害に遭った北京大学の元教授などもいて、政府機関や知識人にも被害者は及んでいる。

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　【北京＝五味洋治】北京の複数の北朝鮮関係筋は二日、北朝鮮当局が五月から「技術的理由」として、普及し始めている携帯電話の回収を行っていると明らかにした。情報統制が目的とみられ、使用を認めない方針だという。

　詳しい説明はなく、多くの市民は返却を待っているという。ただ、電話の基地局などは機能しているもようだ。

　北朝鮮では四月に竜川駅で列車爆発事故が起き、携帯電話を通じて中国側に事故の情報が広がった。こういった情報漏れを防ぐため、携帯電話の管理を厳しくしていた。

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