2004年06月03日(木) 15時06分

＜公選法違反＞新井元衆院議員に有罪判決　さいたま地裁（毎日新聞）

　衆院埼玉８区の選挙違反事件で公選法違反（買収、交付）罪に問われた元自民党衆院議員、新井正則被告（４８）に対する判決が３日、さいたま地裁であり、福崎伸一郎裁判長は、懲役３年、執行猶予５年（求刑・懲役４年）を言い渡した。判決が確定すれば、新井被告は執行猶予期間中、公民権（選挙権と被選挙権）が停止される。

　判決によると、新井被告は昨年１０月、選対本部長の砂川育雄元所沢市議（５５）＝懲役３年、執行猶予５年確定＝らと共謀し、後援会地区長ら１８人に選挙運動の報酬として計２１６万円を渡した。また砂川元市議に選挙運動資金として３２０万円を交付、砂川元市議はこの中から当時の所沢市議９人に現金１１０万円を供与した。

　一方、砂川元市議を総括主宰者と認定した同地裁の有罪判決が確定したが、新井被告側が不服を訴える訴訟を起こさなかった。このため、新井被告の連座制が発効し、自身の判決確定にかかわらず、同一選挙区から５年間は立候補できない。【高島博之】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040603-00001075-mai-soci