2004年06月03日(木) 14時55分
PC体験に楽しさと戸惑い、死亡の小6女児が文集に(読売新聞)
長崎県佐世保市の大久保小6年の御手洗怜美(みたらい・さとみ)さん(12)が死亡した事件で、怜美さんは5年生の時の文集で、趣味を「PC(パソコン)」と自己紹介し、「PCを通じての人との関わり」と題した作文を書いていた。
長崎少年鑑別所に収容された同級生の女児とは、チャット(ネット上のおしゃべり)の書き込みが元でトラブルになったとみられているが、作文の中では「顔も姿も見えない人たちと仲良くできるのだろうか」と、ネットへの戸惑いを見せていた。
文集は5年生全員の自己紹介と作文を載せたもので、学年末に作成された。自己紹介欄で、怜美さんは趣味をパソコンとし、「ハマってる事」としてチャットを挙げていた。女児も趣味はパソコンとしていた。
怜美さんは作文の中で、パソコンを始めたころは、パソコンを通じて友達を作ることに関心がなく、「顔も姿も見えない人たちと仲良くできるのだろうか。と正直そう考えていました。もし、相手が変な人(中略)だったらいやだなぁ」と不安だったことを記述していた。
その後、友達からメールで相談を受けたことから「ここまで親密になれるんだ」「逆に顔や姿が見えないからこそ相談に乗ったりできるんだなぁとおもいました」と、メールに熱中していった理由に触れ、「PCを通しての友達はいい人だけではないだろうけど、これからも友達をつくって仲良くしていきたい」と結んでいる。
また、同じ文集の中で補導された女児は、「将来の夢」は小説家で、「好きな本」として「バトル・ロワイアル」を挙げていた。
映画にもなったこの小説は、同じクラスの中学生同士が殺し合う凄惨(せいさん)なシーンが問題になった。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040603-00000308-yom-soci