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医薬品成分を含んだクリームを無許可で販売したとして、警視庁は３日、医薬品販売「漢宝堂」（東京都立川市）代表中野清容疑者（３６）＝薬事法違反（無許可製造）容疑で逮捕＝と、販売に関与したアーレフ（オウム真理教から改称）の東京道場長井上崇容疑者（３５）ら計９人を薬事法違反（無許可販売）の疑いで逮捕し、アーレフ東京道場（杉並区）など全国２２カ所を家宅捜索した。同庁は教団が組織的に関与していなかったかどうか調べている。
生活安全部と公安部の調べでは、中野、井上両容疑者らは共謀し、薬事法で定める都知事の許可を得ずに、昨年３月〜今年４月にかけて、京都市の女性（３４）ら１２人にクリーム６３個を計約５０万円で販売した疑い。
９人のうち７人はアーレフの信徒や元信徒とされる。信徒らは「代理店」と称してインターネットを通じて客を募っていた。昨年２月〜今年４月までに、約４６００万円の売り上げがあったとみられる。
中野容疑者はクリームを「桃源」と名付け、インターネットで「桃の木成分配合の天然漢方クリーム。アトピー性皮膚炎に効く」などと宣伝していたが、ニキビが出るなどの健康被害があったという。
(06/03 12:25)