2004年06月02日(水) 21時20分
改正著作権法が成立へ アジアの逆輸入CDを規制(共同通信)
衆院文教科学委員会は2日、アジアで生産された廉価な日本の音楽CDの逆輸入を防ぐための著作権法改正案を全会一致で可決した。参院先議の法案で、3日の衆院本会議で成立する見通し。
改正案では、作曲家や演奏家らが受け取るライセンス料をアジア向けに安く抑えたCDを、一部業者が逆輸入し国内で安く販売するのを防ぐため、国外向けCDを国内で販売する目的で輸入することを著作権侵害と規定している。
委員会では、法改正により欧米諸国からの洋楽の並行輸入が阻害されたときには規制を見直すなどの付帯決議を採択。同じ内容を法案に書き込むことを求めた民主党などの提案は否決された。
著作権にかかわる国際条約上、地域を特定して規制をかけることができない。このため、改正案では規制対象をアジアからの輸入盤に特定しておらず、音楽関係者らから「洋楽の輸入CDも日本に入ってこなくなるのでは」との懸念が寄せられている。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040602-00000218-kyodo-ent