2004年06月02日(水) 03時35分
「ゆうパック」コンビニで ヤマザキとam/pm、取り扱い開始(産経新聞)
日本郵政公社は一日、コンビニエンスストアチェーンのデイリーヤマザキとam/pmジャパンの都内九店舗で郵便小包「ゆうパック」の取り扱いを開始した。深夜や早朝でも引き受け可能なコンビニとの提携は郵政公社にとって「長年の悲願」(幹部)。民間宅配便の利便性に近づけ、シェア奪回に本腰を入れる。
平成十四年度の小包・宅配便市場は二十九億二千万個で、十年前の二倍以上の規模に成長。この間、郵政公社の小包取り扱い個数は一億六千万−一億七千万個のままほとんど増加せず、十四年度のシェアは5・7%の四位に甘んじた。
公社は民営化論議をにらみ、経営アクションプランで十七年度目標としてシェア10%の回復を掲げた。来月には、ゆうパックの取り扱いをデイリーヤマザキ、am/pmの都内二十五店舗に拡大。さらに利用動向や消費者の要望を見極め、両社全店に広げたい考えだ。
ただ、セブン−イレブン・ジャパンなど大手コンビニチェーンは宅配最大手のヤマト運輸と独占的契約を結んでおり、切り崩しは難しい。まずは「民間の宅配便よりサービスが劣る点の改善に取り組む」(郵便事業総本部)と、地盤を固めることにしている。(産経新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040602-00000015-san-bus_all