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三菱自動車製大型車の欠陥車問題で、三菱ふそうトラック・バスは2日、顧客のクレーム情報について適切な対応をとらなかったなどとして執行役員2人を含む社員29人を出勤停止や減給などの処分にしたと発表した。欠陥が原因の事故では横浜市の主婦ら2人が死亡したが、処分は最大で「出勤停止5日間」だった。当時の大型車部門の最高責任者で、道路運送車両法違反(虚偽報告)の罪で起訴された三菱ふそう前会長の宇佐美隆被告(63)ら元役員についてはすでに退職しているため対象外とした。
同社は社内調査の結果、車軸とタイヤをつなぐ「ハブ」や、駆動系部品「クラッチハウジング」で欠陥を放置し、リコール(無償の回収・修理)など必要な措置を怠った責任があるとして、開発本部、品質統括部、サービス部門の3部署の関係者を処分対象にした。
29人の内訳は、出勤停止5日が4人、減給30%3カ月〜1日分の50%カットが6人、口頭注意と始末書提出が19人。
最も重い出勤停止処分を受けた4人は、横浜市の母子死傷事故で責任を問われた本部長級の2人と部長級の2人。三菱ふそう側は明らかにしていないが、事故で業務上過失致死罪に問われた三木広俊被告(56)らも含まれているとみられる。
執行役員は、渡辺悠(ひさし)・管理本部長と太田道也・トラック設計本部長で、減俸30%(3カ月)の処分。いずれも開発本部長当時、ハブについて本来実施すべき試験をしなかった、などとされる。
三菱自側は処分の理由や対象者について資料を配布しただけで、記者会見は開かなかった。軽重の判断などについては「責任者が不在で答えられない」などとした。(06/02 21:48)