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長崎県佐世保市の市立大久保小学校(出崎睿子(えいこ)校長、187人)で6年生の御手洗怜美(みたらい・さとみ)さん(12)が同級生の女児(11)にカッターナイフで首を切られて死亡した事件で2日、県警に補導された女児が調べに対し「ホームページ(HP)に面白くないことを書き込まれたので、(教室から現場の学習ルームへ)連れ出した。殺すつもりだった」などと話していることが分かった。県警はHPをまだ特定しておらず、確認を急いでいる。
県警や佐世保市教委などによると、怜美さんと女児は、もう1人の友人を加えた3人でHPへの書き込みで会話をする「チャット」や掲示板でよく遊んでいたという。
県警は書き込みを巡って2人の間にトラブルが起きた可能性があると見ており、女児側からパソコンの任意提出を求めるなど、書き込みの存在や内容を確認する。
また女児は、県警に「(怜美さんが)なれなれしい口をきいたので昼休みに連れ出した」「気づいたら(怜美さんが)倒れていた」とも話しているという。
県教委と警察によれば、女児は1人で教室に戻ってきた時、カッターナイフをハンカチのようなものに包んで持ってきたという。ただ、現場に駆けつけた救急隊員によると、凶器と見られるカッターナイフは、刃が折れた状態で学習ルームの戸のすぐ外側に落ちていたという。
この日、大久保小学校では、全校児童が保護者に付き添われ、通常より2時間ほど遅い午前10時までに登校した。校内では保護者への説明会が非公開で開かれ、学校側から事件の概要などの説明があった。
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〈チャット〉 インターネットを通じて文字で会話を交わすシステム。あるチャットルーム(ネット上の談話室)に接続した複数の参加者は、それぞれ画面に表示される相手の発言を見ながら、自分もキーボードで文字を打ち込んで応答を書き込むことができる。実際の会話をするように同時進行でやりとりできるのが特徴。(06/02 15:03)