2004年06月02日(水) 03時13分

「ウソだろ」言葉詰まらせる父…小６女児事件（読売新聞）

　「自分の目に映っているものが、『ウソだろ』という感じだった。今でも何が起こったのか理解できない」。怜美さんの父で、毎日新聞佐世保支局長の恭二さん（４５）は１日夜、佐世保市役所で会見し、言葉を詰まらせながら語った。

　恭二さんは連絡を受け、タクシーで学校へ駆け付けた。血まみれで倒れている怜美さんを確認したが、現場保存のため、触れることができなかったという。

　２００１年９月に妻が病死。大学生の長男は離れて暮らしており、恭二さんは怜美さんと中学３年の二男と３人暮らし。

　怜美さんについて「自分は男親で、女の子の気持ちをどこまで理解できたのか」と言いながら、「明るく元気で、友達は何人もいた。自分にとって空気のようなもの。彼女が目の前にいないのは、あり得ないこと。今、そのあり得ないことが起きていて、混乱している」と語った。

　なぜ事件が起きたかについては「全く見当がつかない」とし、怜美さんからは「誰かとけんかをしたような話は聞かなかった」と話した。

　怜美さんはこの日午前７時２０分ごろに登校したという。恭二さんが洗濯機から洗濯物を取り出していた時で、「忘れ物はないか」と声をかけると、「ない」と答えて家を出たという。恭二さんは加害者が誰かも知らず、「もし女の子であれば、２人の間で何があったのか、落ち着いたらきちんと話してほしい」と訴えた。（読売新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040601-00000011-yom-soci