2004年06月01日(火) 01時56分
元派遣社員はハッカー界の“著名人”…ヤフー名簿流出(読売新聞)
インターネット接続サービス「ヤフーBB」の加入者情報流出事件で、恐喝未遂容疑で逮捕された冨安泰生容疑者(24)に、データベースへの侵入方法を知るきっかけを作ったソフトバンクBBの元派遣社員(30)は、ペンネームで執筆活動や講演活動を行うなど、ハッカー仲間の間では“著名人”だったことが、31日わかった。
同社が記者会見で明らかにした。
同社の説明や警視庁捜査1課の調べによると、元派遣社員は2002年5月から同社のネットワークの保守管理業務を担当していたが、昨年初めごろ、同僚との折り合いが悪くなったために退社。冨安容疑者とは退社する前後ごろにチャットを通じて知り合ったという。
元派遣社員はペンネームで不正アクセスの手口などについて書籍に執筆していたほか、企業などを対象にした講演活動なども行っていた。
また、冨安容疑者は2000年11月から、同社の関連会社発行のパソコン月刊誌「PC JAPAN」に、「BEAMZ」と名乗って計31回にわたって、不正アクセス防止法などについての記事を執筆していたことも判明。事件が表面化した後も、今年6月号まで執筆を続けていた。同社は、同誌を当面の間、休刊とすることを決めた。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040531-00000115-yom-soci