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輸血用血液にウイルスが混入していた問題で、日本赤十字社は1日、献血時の検査をすり抜けた可能性があるとして追跡調査した99年4月以降の血液1万7174本のうち、210本からB型肝炎ウイルス(HBV)などが検出されたと公表した。これを元に作られた輸血用血液を投与された6人の感染が確認された。この結果を踏まえ、日赤は追跡調査の指針案をまとめた。
日赤は、厚生労働省の指導を受け、昨年6月から、献血時の検査でウイルスが陽性だった人の過去の献血血液について、高感度の検査で1本ずつ調べ直している。
その結果、B型肝炎ウイルス(HBV)が207本、C型肝炎ウイルス(HCV)が2本、エイズウイルス(HIV)1本が、検査をすり抜けていた。感染した6人のうち5人がHBV、1人がHIVだった。
献血時に行う高感度検査は50人分をまとめて実施するため、感染直後などでウイルス量がわずかだと、検出できないことがある。
日赤の指針案は、過去に献血歴がある場合、追跡調査でどこまでさかのぼるのかなどのルールを定めた。献血時の検査で検出されたウイルスの種類や状況によって、(1)前回の献血血液を検査(2)その結果が陰性でも、さらに35〜92日さかのぼって調べる——などとした。その上で必要に応じ、供給先の医療機関にも連絡するとしている。(06/01 21:38)