2004年06月01日(火) 03時07分
NTTコムで全国的な通信障害、電源設備の故障で(読売新聞)
長距離通信サービス大手「NTTコミュニケーションズ」(東京都千代田区)のインターネット接続サービスや企業向けデータ通信などが、31日午後からつながらなくなるトラブルが起きた。
インターネットを利用した官公庁のサービスや、顧客向けの予約システムなどが使えなくなる状態となり、障害に見舞われた企業や組織は少なくとも数百に上るとみられる。
NTTコミュニケーションズによると、同日午後3時20分ごろ、東京・大手町の同社施設で電源設備にトラブルが起きたため、この設備を利用している通信が一斉にダウンしたとみられる。非常用電源も機能しなかったらしい。1日午前0時までにほぼ復旧したが、混乱は深夜まで続いた。
障害が発生したのは、同社が提供する企業内の通信網や通話網のサービスのほか、日本と海外の工場などを結ぶ国際専用線など。
企業向けデータ通信サービスは、東京を中心とする関東地区の約2万回線が影響を受けたほか、IP電話サービスも全国34万の電話番号が使えなくなった。また、同社の「OCN」と呼ばれるインターネット接続サービスも一部でつながらない状態が続いた。
さらに、同社に業務委託しているNTTドコモでも、PHSのデータ通信サービス「@フリード」(利用者・約33万5000人)が利用不能となったという。
NTTコミュニケーションズでは4月26日にも、「OCN ADSLセット」で通信障害が発生し、1都7県の約1万6000世帯で12時間以上もインターネット通信ができなくなるトラブルが起きている。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040531-00000412-yom-soci