2004年06月01日(火) 12時18分
「ウィニー」で捜査資料流出、19歳会社員が提訴(読売新聞)
ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」が原因で、北海道警巡査の私物のパソコンから、逮捕された際の捜査資料をネット上に流出されたとして、江別市内の会社員少年(19)が1日、道に慰謝料200万円を求める訴訟を札幌地裁に起こした。
訴えによると、少年は3月25日、同市内で道警江別署に道路交通法違反の現行犯で逮捕されたが、その後、同署の男性巡査が作成し、私物パソコンに保存していた捜査報告書などが、ウィニーを通じてインターネット上に流出。実名で交通違反の詳細な内容が不特定多数に閲覧され、精神的損害を受けた、としている。
この巡査のパソコンから流出した捜査資料は、現行犯人逮捕手続書や実況見分調書、捜査報告書など5種類6件で、計8人分の個人情報が含まれている。
ウィニーによる捜査資料流出は、京都府警でも発覚しているが、原告の弁護士は「賠償を求める訴訟は全国で初めてではないか」としている。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040601-00000102-yom-soci