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空き巣を撃退する扉やサッシ、というお墨付きが登場した。「防犯(Crime Prevention)」の頭文字CPを図案化した共通マークで、建物部品に表示され始めた。泥棒役の警察官の侵入を5分間以上防ぐ「試験」に合格したしるしだという。国土交通省は「ピッキング犯らを撃退するため、住宅などの新改築時の参考にしてほしい」と呼びかけている。
マークは、国交省や警察庁、メーカー団体などでつくる「防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同会議」が定めた。同会議がこのほど認定した玄関ドアやサッシ、雨戸など15種類、計約2300品目に表示される。
同会議が昨年10月から半年間をかけて認定試験を実施した。試験員の警察官らが特殊工具を使ったピッキングや、錠のそばに穴を開けるサムターン回し、バールを使ったガラスの破壊などの犯行手口を駆使して製品の打ち破りを試み、5分間以上、侵入を許さなかったものに限って防犯性能が高い、と認めた。
マークは「賞味期限」付き。新たな手口に対応できるかが不明なため、いつの時点の犯罪手口まで予防できるかを消費者が判別できるよう、年号が表示される。
国交省住宅生産課は「認定試験は引き続き行うが、いつ実施するかは未定。新たな犯罪手口が生まれたら検討をせざるを得ないが、そうならないことを祈りたい」。
警察庁によると、空き巣狙いなどの侵入盗は昨年、全国で約33万件起きた。5年前より約10万件増えている。住宅の被害は6割近くを占め、午後2時〜4時にかけて侵入されるケースが多い。防犯性能の高い建物部品の一覧は、ホームページへ。(06/01 12:19)