2004年05月31日(月) 12時04分
UFJに業務改善命令 不良債権の自己査定に問題(共同通信)
金融庁がUFJホールディングスに対し、昨年3月末時点での不良債権の自己査定が不十分だったとして、業務改善命令を出したことが31日分かった。UFJの昨年3月時点での不良債権は、金融庁検査と自己査定で4割程度の乖離(かいり)があることが判明。同庁はUFJに法令順守やリスク管理体制の改善を求めることにした。
金融庁が策定した監督指針では、正当な理由がないのに自己査定と検査結果の格差が25%以上ある場合には、自動的に銀行法に基づき業務改善命令を出すことになっている。同庁は処分を公表しないルールとしており、これまで他の銀行にも発動した例がある。
UFJグループは、金融庁の検査結果を反映させ、不良債権処理を増やした結果、今年3月期決算で約4000億円の最終赤字を計上。グループの経営首脳の総退陣を決めた。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040531-00000079-kyodo-bus_all