2004年05月31日(月) 14時04分

＜ウィニー＞開発者の東大助手を起訴（毎日新聞）

　ファイル交換ソフト「Ｗｉｎｎｙ（ウィニー）」開発を巡る著作権法違反ほう助容疑事件で、京都地検は３１日、東京大助手、金子勇容疑者（３３）を同法違反の罪で京都地裁に起訴した。ソフト開発者に対し、違法コピーを故意に助長したとして「犯罪のほう助」を積極的に適用し、刑事責任を問うのは国内初。公判請求で判例をつくり、ネット社会に著作権保護の一定の網をかぶせようとの当局の強い意志の表れと言える。逮捕直後から激しい議論が続く事件は、法廷の場に移る。

　これまでの調べでは、金子容疑者は従来のファイル交換ソフトより匿名性が高いソフトを開発、０２年４月、ネット掲示板「２ちゃんねる」でソフト開発を発表し、翌月には自らのホームページで無料公開。違法コピーのまん延を知りつつバージョンアップを繰り返し、昨年９月、松山市の少年（当時１９歳）＝同法違反罪確定＝らがネット上で、著作権のある有名映画やソフトを不特定多数に無料公開した著作権侵害行為をほう助した疑い。（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040531-00001054-mai-soci