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インターネット接続サービス「ヤフーＢＢ」の契約者情報が流出した事件で、警視庁は３０日、同サービスを運営するソフトバンクＢＢ（本社・東京都中央区）から金を脅し取ろうとしたとして、無職冨安泰生（２４）＝新宿区早稲田町＝と無職森琢哉（３５）＝文京区本駒込３丁目＝の両容疑者を恐喝未遂容疑で逮捕した。冨安容疑者がソフトバンクＢＢのサーバーコンピューターに侵入して入手した顧客情報を使って、右翼団体元幹部らが同社から金を脅し取ろうとしたとされる。
冨安容疑者は顧客情報を引き出したことは認めたうえで「（情報が）恐喝に使われるとは思わなかった」と供述、森容疑者は容疑を認めているという。
捜査１課の調べでは、冨安容疑者らは１月上旬、元ソフトバンクＢＢの派遣社員だった知人の男（３０）から聞き出した同社のメンテナンス用のサーバーコンピューターへの接続用パスワードを使い、新宿区内のインターネットカフェから同社のコンピューターに入り込み、約４６０万人分の顧客情報を引き出した。
顧客情報を引き出したことを聞いた知人の森容疑者が、義父の元右翼団体会長の森洋被告（６７）＝恐喝未遂罪で公判中＝にリストを渡した。
洋被告がコンサルタント会社副社長の湯浅輝昭被告（６２）＝同＝に指示。湯浅被告が１月２１日、ソフトバンクＢＢ本社で、「ソフトバンク」社の法務部長らに顧客情報を印字した資料の一部を示して、「外部に公表されたら大変なことになる。」などと金品を要求したとされる。(05/30 22:23)