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中国人の女性研修生らが生活している園芸会社（徳島市）の寮に無断で監視カメラを設置したとして、徳島県警は軽犯罪法違反（のぞき）の疑いで、同社社長（６４）を徳島地検へ書類送検する方針を固めた。会社側は「失跡防止のため必要だった」と釈明しているが、県警は事前にカメラの設置を説明していない点を重視したとみられる。
関係者の話によると、カメラが設置されていたのは、寮１階の食堂にあるテレビの上。入寮している女性の一人が９日夜、テレビの上にあるカメラに気付き、１１０番通報して発覚。カメラは県警が押収したという。
会社側によると、食堂から玄関を撮影できるように設置していた。録画機能は付いていないが、寮から約５０メートル離れた同社の宿直室のテレビにつながっていて、いつでも見ることができる状態だったという。
社長の説明では、同社は００年秋から中国人研修生を受け入れていたが、０３年１月と３月に計３人が失跡した。失跡防止ともめ事の仲裁をするため、カメラを今年３月上旬に設置したという。社長は「研修生の受け入れをしている団体から『今後、失跡者があると研修生を紹介できない』といわれたので、監視のために設置した。事前に説明していなかったのは悪かったと思う」と話している。(05/28 06:45)