2004年05月28日(金) 03時38分
オウム井上被告に2審判決 死刑求刑で1審は無期懲役、地下鉄サリンなど10事件(共同通信)
地下鉄サリンなど10事件で殺人罪などに問われ、1審東京地裁で死刑求刑に対し無期懲役の判決を受けた元オウム真理教幹部井上嘉浩被告(34)の控訴審判決が28日午前10時から、東京高裁(山田利夫裁判長)で言い渡される。
井上被告は、地下鉄事件で教団最高幹部らの指示を実行犯に伝えたことは認めているが、サリン散布などの実行行為はしておらず、1、2審の公判を通じ、事件で果たした役割が量刑判断の最大の争点になった。
検察側は1審で「無差別大量殺りくテロの現場指揮者」と主張したが、2000年6月の判決は「後方支援または連絡調整的役割にとどまる」と認定。松本智津夫被告(49)=教祖名麻原彰晃=ら事件に関与して死刑を求刑された10人のうち、唯一無期懲役に減軽した。
控訴した検察側は「サリン散布を自ら提案するなど犯行に主体的に関与している」とあらためて指摘した上で「現場指揮は松本被告の指名だった」とする新主張を展開し、求刑通り死刑の判決を求めていた。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040528-00000017-kyodo-soci