2004年05月28日(金) 02時35分
北九州市のエムニック 消費者金融返済代行滞る 被害弁護団を結成(西日本新聞)
「消費者金融で事業資金を借り入れれば、返済を代行する」とうたい、若者らに通信端末販売事業などを持ちかけていた北九州市八幡西区の有限会社「エムニック」が昨年末ごろから、返済を滞らせるようになり、多重債務者が相次いでいることが二十七日、分かった。会員は福岡を中心に九州・山口各県に約三百人おり、被害総額は数億円に上るとみられる。福岡、北九州両市の弁護士らが被害弁護団を結成、二十九日に相談会を両市で開く。
弁護団によると、同社は四年前ごろから、「携帯電話の通話料が無料になる端末が開発されたので販売権を買わないか」「福祉関連の新事業を始めるが出資すれば配当する」などと、主に社会人になったばかりの若者を会員として勧誘。口コミで広がり、会員は複数の消費者金融から数十万—百数十万円を借り入れて同社に渡した。同社が消費者金融のカードを会員から預かって借金したケースもあるという。しかし、同社の返済が滞るようになり、四月には会員が直接、督促を受けるようになったという。
相談会は、午後二時から北九州市小倉北区の北九州弁護士会館、午後五時から福岡市中央区の県弁護士会館で。問い合わせは春和法律事務所=093(562)7700、あおぞら法律事務所=092(721)1425。(西日本新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040528-00000021-nnp-kyu