2004年05月27日(木) 02時28分
宮崎・死体遺棄「利益奪われ社長に恨み」2容疑者供述 強盗殺人も視野(西日本新聞)
福岡市の住宅リフォーム会社社長西崎健治さん(33)が宮崎県内で遺体で見つかった事件で、福岡県警などの捜査本部の調べに対し、死体遺棄容疑で逮捕された関連会社社長の村山実容疑者(36)=鹿児島市=と部下の岩崎正彦容疑者(24)=宮崎県延岡市=が「会社の利益を(実質親会社の)西崎さんの会社に吸い上げられ恨んでいた」などと供述していることが二十六日、分かった。
西崎さんの会社は、床下換気扇などの機材を実質子会社の村山容疑者の会社に卸して収益をあげていたとみられ、捜査本部は、会社経営をめぐる金銭問題や恨みが事件の背景にあったとみている。二人は西崎さんを殺害し金を奪うつもりだったという趣旨の供述も始めており、強盗殺人容疑での再逮捕を視野に調べを進めている。
捜査本部によると、村山容疑者は、西崎さんの会社「プラネッツ」(福岡市)傘下の関連企業「ルネックス」(名古屋市)の社長で、鹿児島市や宮崎県延岡市で営業所を展開、床下換気扇や防虫ネットを訪問販売していた。
ただ、「ルネックス」の実質オーナーは西崎さんで、営業に必要な換気扇などの機材は西崎さんの「プラネッツ」から仕入れる仕組みだったという。村山容疑者らは「必要な機材を高値で買わされて、利益が出せず、恨んでいた。経営管理も厳しかった」などと供述しているという。
捜査本部は、西崎さんが六日、鹿児島市の「ルネックス」鹿児島営業所で殺害されたとみているが、翌七日には「プラネッツ」から「ルネックス」の口座に六千万円が移され、うち約四千万円が経費などに使われていたことも判明。両社の経理実態についても詳しく調べている。(西日本新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040527-00000024-nnp-kyu