2004年05月27日(木) 21時21分

１１４万人以上が重複　９７年の年金番号導入後（共同通信）

　社会保険庁の薄井康紀運営部長は２７日午後の参院厚生労働委員会で、国民一人一人に割り振られる「基礎年金番号」を１９９７年に導入した後に、１１４万人に複数の番号が与えられたことを明らかにした。
　民主党・新緑風会の若林秀樹氏が「重複があれば記録が一本化せず、満額受け取れないのでは」と問いただしたのに対し、「十分整理しているので問題ないと考えている」とした。
　また、基礎年金番号導入以前には、加入する年金制度により異なった番号が与えられていたため、現在も複数の番号を持つ人が存在。これまでに約６３０万人の重複が判明する一方、未調査分も５５０万人残っている。同庁は複数の加入記録を整理し、一つの基礎番号に統合する「名寄せ」を進めているが、計約８０億円の費用がかかる見通しだ。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040527-00000328-kyodo-pol