2004年05月27日(木) 02時56分
バイブル本に改善指導 厚労省「誇大広告」と判断(産経新聞)
健康食品販売会社とタイアップして「〇〇でがんが治った」などの体験談を集めた“バイブル本”を出版する東京都内の出版社に対し、厚生労働省は二十六日、虚偽・誇大広告を禁じた健康増進法に基づく改善指導を行った。本に掲載している販売会社の連絡先を削除するなどの措置を求める。
バイブル本は書籍の形を取った誇大広告であると判断したもので、出版社に対する指導は初めて。
また、この出版社とタイアップした健康食品販売会社数社にも同様に改善を指導した。一定期間内に改善されない場合は、勧告や罰金などの行政措置を取る。
食品で病気への効能をうたえば薬事法違反となるが、現状では多くの健康食品が書籍を通じ、難病が治るかのように宣伝されている。昨年施行された健康増進法は、食品の健康保持・増進効果について著しく事実に反したり誤認させたりする広告を禁止。厚労省は昨年十月、インターネットでバイブル本を宣伝に使って健康食品を販売していた三十社に改善を指導していた。(産経新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040527-00000022-san-soci