2004年05月27日(木) 16時14分
JCBやヤフー装いメール、個人情報引き出す詐欺上陸(読売新聞)
クレジットカード会社を装って、カード番号や住所などの個人情報を聞き出す偽の電子メールが、不特定のインターネット利用者に送りつけられていることが27日、明らかになった。
インターネット検索大手「ヤフー・ジャパン」の名をかたって、パスワードを聞き出すメールも見つかっている。米国で昨年以降、急速に広がって問題となっている「フィッシング詐欺」と見られ、名前を悪用された各社は、だまされないよう注意を呼び掛けている。
クレジットカード最大手のJCBでは16日以降、「個人情報を聞き出すメールがJCBから届いたが、本物か」などという問い合わせが7件あった。同社が内容を確認すると、「JCBクレジットカードセンター」という名前をかたり、「1万円分のJCBギフトカードに当選いたしました」として、名前やカード番号、有効期限、住所など5項目の個人情報を入力して返信するよう求めていた。こうした情報が悪用されると、ネット通販で他人がカード保有者になりすまして買い物をする恐れなどがある。
JCBは、「電子メールで個人情報を尋ねることはない」として、同社のホームページで注意を呼び掛けているほか、メールアドレスを登録している会員150万人に偽メールに応じないよう求める電子メールを送った。
他の大手カード数社でも、「他人による不正利用を防止するため」などと称して、カード番号などの入力を求めるメールが届いたとの報告が出ている。
また、ヤフーでは、メールサービスの会員らに、「あなたのIDが何者かの手により解読されました」と持ちかけ、パスワードの変更を求める偽メールが18日以降、数件届いた。応じると、他人にメールをのぞかれる可能性がある。
金融機関やオンラインショップからのメールを装って、個人情報を“釣り上げる”「フィッシング詐欺」は、昨年後半から米国で急増。約6000万人が詐欺メールを受け取り、うち5%、約300万人が個人情報を入力したとの推定もある。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040527-00000106-yom-soci