2004年05月26日(水) 22時08分

契約日偽りクーリングオフ逃れ…消火器業者を逮捕（読売新聞）

　火災救急通報装置の売買契約に際し、クーリングオフの申し出を妨げるため、実際の契約日より前の日付を記載した契約書を渡したとして、大阪府警生活安全特捜隊と平野署は２６日、藤井寺市岡、防災機器販売「ＮＫサービス」代表、中根令登容疑者（３３）を特定商取引法違反（虚偽書面の交付）の疑いで逮捕した。

　中根容疑者はほかに、「ケイズインターナショナル」「ワンライン」の業者名を使用。国民生活センター（東京）によると、この２業者を巡っては、独り暮らしのお年寄りを中心に、全国で約３８０件の苦情が寄せられているという。

　調べでは、中根容疑者は４月５日、八尾市内の無職女性（７０）と契約した際、８日間のクーリングオフができないよう１０日前の日付を記載した疑い。

　府警によると、消防署やＮＴＴの関係者を装って訪問。価格は市価の３—５倍の１０—１８万円で、郵便局に連れて行き代金を引き出させるケースもあった。

　３業者のうち「ケイズ」は大阪市中央区に実在し、中根容疑者も以前勤務していたといい、府警は会社ぐるみの疑いもあるとみて、社長（３１）らの行方を捜している。（読売新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040526-00000314-yom-soci