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三菱自動車製大型車の欠陥問題で、92年以降に起きたクラッチ系統の破損は計67件あり、そのうち死傷事故や火災事故が計6件、車体や後続車両が破壊された物損事故が計15件を占めていることが、三菱自から商用車部門を引き継いだ「三菱ふそうトラック・バス」の国土交通省への報告などでわかった。いずれも高速道路や有料道路などを走行中に起きており、大型車から落ちた部品を避けられずに後続車が被害に遭った事故も目立っている。
死傷事故など6件の内訳は、山口県で02年10月、ブレーキが壊れた大型車の運転手が衝突死した事故など死傷事故が3件、火災が3件。物損事故も含めた計21件について、トラックの販売会社の地域別でみると、関東を中心に北海道から九州にまたがっている。
奈良県の西名阪自動車道では98年7月、走行中の大型車で異音が発生。脱落したプロペラシャフトが後続車にあたり、運転していた女性が顔にけがをした。94年4月には横浜市の首都高速道上り線で、タンクローリーからプロペラシャフトが脱落。後続のオートバイが乗り上げて転倒し、運転していた24歳の会社員の男性がけがをした。後続の乗用車2台も接触事故を起こした。
火災3件のうち、92年7月の事故はクラッチ系統の欠陥事故としては同社が把握している中で最初の事例。山口県内の中国自動車道を走行中の大型車で異音が発生し、運転手が停車させたところ、燃料に引火した。
同様の火災は同年11月に栃木県内の東北自動車道で、03年9月に三重県内の名阪国道下り線でそれぞれ発生。同社はこれまで火災を2件と説明していた。
物損事故では、高速道路などを走行中にプロペラシャフトやトランスミッションが路面に脱落。パンクして燃料タンクに穴が開いたり、ぶつかった後続の乗用車が大破したりしている。反対車線に部品が飛んで対向車にぶつかった例や、部品が脱落した大型車が中央分離帯に衝突し、1回転して止まった事故もあった。(05/26 17:17)